5年次生から病院・薬局実習を行いますが、それに先駆けて十分な知識・技能・態度を修得するために4年次後期に事前学習を行います。本学事前学習施設は、調剤室、注射剤調剤室、クリーンルーム、医薬品情報室等を複数備え、実際の大規模病院と同等の設備と医薬品が設置されています。みなさんは4年次に、臨場感あふれるこの施設で薬剤師業務の実際(処方せん記載内容のチェック、医師への問い合わせ、調剤、薬に関する問い合わせへの回答、患者さんへの服薬説明、輸液の調製、特殊な薬剤の取り扱いなど)を学びます。教員は、医師、薬剤師、患者やその家族などの立場でみなさんに対応し、質疑応答や服薬説明のあり方を一緒に考えます。また、模擬患者さんも本実習に参画し、医療現場さながらの体験ができるよう工夫されています。みなさんはこのようなロールプレイングによる指導を通し、単に調剤や製剤などの手技のみでなく、医療人としての薬剤師のあり方を学びます。この薬剤師としてのあり方を学ぶことが、本学事前学習の特色です。
散剤を調剤しています クリーンルームで無菌操作を学んでいます グループで相談し、実習で気づいた重要なポイントをまとめています
 約3ヶ月の学内事前学習を修了し、共用試験をパスした学生は病院・薬局実務実習(それぞれ2.5ヶ月)を行います。「本学が行っている医療薬学教育」のページでもお話しましたが、豊かな実績と医療機関との綿密な連携がみなさんの病院・薬局実習をサポートします。
 本学の病院実務実習は、薬学部4年制時代において実施してきた大学院生の4.5ヶ月研修が骨格となっています(大学院生の4.5ヶ月実習は平成21年度まで続きます。薬学部6年制の2.5ヶ月実習は平成22年度から始まります。)。これは、大学院2年次の10月から4.5ヶ月間、教育協力病院(東から順に、川崎医科大学附属病院、倉敷中央病院、日本鋼管福山病院、福山市民病院、公立学校共済組合中国中央病院、福山医療センター、尾道市立市民病院、厚生連尾道総合病院、厚生連府中総合病院、公立みつぎ総合病院、中国労災病院、国家公務員共済組合連合会呉共済病院、広島市立広島市民病院、広島市立安佐市民病院)で行っています。  最初の1ヶ月間は薬剤部研修で、各研修病院の薬局・薬剤部内で薬剤師の仕事の基本である調剤を中心に研修を行います。2ヶ月目からは、病棟研修を行います。病棟研修中は病棟に常駐し、入院中の患者さんの薬物治療が有効で安全に実施されるように薬剤師として取り組みます。特に病棟研修では、主として症例検討を行います。症例検討とは、入院中の特定の患者さんの薬物治療の経過について詳しく検討することです。また医療チームのメンバーである医師、看護師、検査技師、栄養士などの仕事を実際に見学し、医療チームにおける薬剤師の役割について考えることも重要な課題にしています。  薬学部6年制ではこれらの内容を効率的に凝縮して2.5ヶ月で行う予定です。みなさんの実家から通えるよう、可能な限りふるさと実習を推進し、より多くの病院と綿密な連携を取る予定です。
 本学では、全国の薬系大学の中でも先駆的に町の保険薬局(患者さんからの処方せんを受け取り調剤する薬局)での実習を平成6年度(1994)から、大学の正規の科目として実施してきました(実施期間1週間)。薬学6年制では、2.5ヶ月に延長して行います。薬局実習では、病院では行うことが難しい外来患者さんへのお薬の説明のしかた、薬の服用記録のつけかた・利用のしかた、一般薬(処方せんなし買える薬)の販売、地域社会に密着した薬剤師の役割等を学びます。本学では薬剤師会と連携して充実した実習を推進していきます。

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